なくならないシックハウス・・・Vol.2

 さて、前回は毎日新聞に3日間通して 「シックハウスがなくならない」 という特集が掲載されていたことをお話しましたね。今回からはその詳細をお話しましょう。


 東京・永田町に昨年7月、衆参両院の議員会館が開館したことは皆さんご存知ですよね、多額の税金を投入して。ところがここに入所した議員や秘書の方々が次々に体の不調を訴えられたのだそうです。民主党の福田衣里子衆院議員は会館に来ると首がかゆくなり外に出ると落ち着いたのだそうです。また、桜井充同党参院議員はめまいや頭痛を起こし、約1ヵ月半会館にほとんどは入れなかったのだそうです。医師でもある桜井議員は8月の参院予算委員会で問題を取り上げたのですが所管する前原国土交通大臣は「供用開始前に5物質の室内濃度の測定を行い、いずれも厚生労働省が定めた指針値以下であることが確認されている」と答弁したそうです。

 「住宅性能表示制度」ではホルムアルデヒドやトルエンなど計5物質を検査対象としているため一般的にはこの5物質だけがチェックの対象となっているのが一般的で、議員会館も同様だったのだそうです。 これでは居住者や利用者が症状を訴えても原因がよく分からない、こんなケースが増える一方ではありませんか。 私がいつも申し上げているのはこの5物質だけがシックハウスの原因ではない、ということです。国はこの5物質だけを悪者にしてあとの化学物質には目をつむっているのです。 こんなことってありですか?


2011年1月24日株式会社山英
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