空気触媒でカビの発生を抑えられるか?

dscf8926「一度カビが生えてしまったところには高い効果は望めません」

空気触媒セルフィールや光触媒製品の説明ではこういったセールストークがよくつかわれます。

表面にあるカビ本体を除去しても「根」が残るためそこから新しい「芽」が出てきてしまうためにこういう表現になってしまいがちです。

では本当にそうなのか?足掛け8年の歳月をかけて実験しています、継続中です。

我が家のダイニングにある明り取り窓は天井から屋根まで通っており、ここは空気の対流があまりないために黒カビがびっしり発生してしまいました。

ここに今から8年前に空気触媒セルフィールを施工しました。四角い煙突のように見える部分です。

おまけにさらに条件を悪くするために、透明のビニルクロスで蓋をしてしまいました。

施工するときには、まさかここまでの効果が現れると思っていなかったので(メーカーさんすみません)、「施工前」の写真を撮っておかなかったのが悔やまれます。

コーナーを中心に逆三角形のような形状で上へ伸びていた黒カビが、セルフィールの施工後8年経った今でも一切生えてきていません。

乾いたたわしでこすり落としただけで、カビ取り剤などを一切使っていないんです。

これはあくまで私個人の推測ですが、残っている根から出てきたカビの芽からは胞子がばらまかれます。この胞子が壁などに付着して新しくカビになるわけですが壁に付着した胞子(カビ菌)がセルフィールによって次々に分解されていくためなのだと推測されます。

ただしこれは人が触れることのない場所だったので、この効果が持続するのではないかと思われます。

では人が触れたりすると果たして効果はなくなってしまうのか?・・・私はイエスだと考えます。

空気触媒セルフィールの施工面上に新たに手指の汚れや脂分が乗ってしまい、その上にカビの胞子がさらに乗ってそこで繁殖してしまう。空気触媒の分解力が、汚れや脂分の膜によって届かなくなってしまうせいだと推測されます。

では施工して意味(効果)があるのかないのか? 私は「アリ」と判断します。

2016年10月12日株式会社山英
カテゴリー:ニュース&トピックス