花粉症、そしてシックハウスとの闘いVol.5

 私は映画が好きで子供の頃、長期の休みになると学校から視聴許可の映画が指定されて、小さいころからよく行きました。ところが、ほとんどと言っていいくらい途中で気持ち悪くなったものでした。母からは「人が大勢いると人いきれで気持ち悪くなるもんだ。」と聞かされていました。この人いきれ、というのは人の吐き出す二酸化炭素などの多く混ざった汚れた空気をさしていたのでした。ところが、こちらは長期の休みのうちの平日の混まない時に行っているのです。田舎の映画館でしたから平日の昼間など混んでいるはずもありません。それなのにほとんど毎回のように気持ち悪くなっていました。昭和30年代後半から40年代前半ころでした。大きな映画館でした、新しかったのです。そうです、今なら予想できますが たぶんシックハウスの一種だったのでしょう。

 

 私の家は当然ながら木造で、土壁の上に漆喰を塗った白壁でできていました。全て和室の畳でした。台所はムクの板が渡してあり、それをはがすと下は物置のようになっていました。その高さは50cmから、所によっては1mくらいあり、またその物置は家の外からも物を出し入れできるような構造になっていました。つまり空気の循環がすごくよかったのです。このような環境に育ったものですからシックハウスや化学物質などといったものにはとんと縁がなかったのです。その純粋培養空間で育った私が、当時町にできたばかりのピカピカの映画館に入ったとすれば やっぱり具合が悪くなるのも当然だったのでしょう。  またまた続きますよ。

2012年7月25日株式会社山英
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